2日目  「忘れえぬ虐殺の記憶」 12月15日(土)

・受付開始17:45/開場18:00
・開演18:15/終演20:30 (閉場21:00)

映画 『記憶の守人たち』 上映 (日本語字幕つき)

加害者が、被害者が、今まで明かされて来なかった虐殺の真実を語る。
全国の虐殺の現場を訪ね歩き、犠牲者の遺族や、時に加害者が語る当時の状況を克明に記録する。ある者は、家族の血の海の中に倒れた記憶をたどり、ある者は、犠牲者の墓守りを続ける心境を語る。当時の恐怖からいまだ逃れられず、今でも武器を肌身離さず携行する者もいる。頼る身寄りもなく老いていく男は、虐殺現場を見守り、記憶し続けることが精一杯の手向けと語る。自らも多くの家族を失った『ルワンダ虐殺の100日』のプロデューサー・エリック・カベラが虐殺 10周年を機に、悲劇の記憶を風化させないために撮ったドキュメンタリー。全編を通じて事実の重みに圧倒される一作。
原題:英題 Keepers of Memory 仏題 Gardiens de la memorie 制作国:ルワンダ製作年:2004年 監督:エリック・カベラ 上映歴:トロント国際映画祭、ザンジバル国際映画祭「東アフリカプロダクション銀ダウ賞」・「観客の選択賞受賞」、モントリオール国際映画祭、ミラノアフリカ映画祭(最優秀ドキュメンタリーのひとつに選ばれる)、ニューヨークアフリカ映画祭 ほか 時間:52分 ジャンル:ドキュメンタリー(シネマアフリカより)


ルワンダ人女性トーク 「虐殺の悲劇をのりこえて」   (カンベンガ・マリールイーズ)

ルワンダ内戦経験者であり、日本に住むカンベンガ・マリールイーズさんによるトーク。
【ゲストスピーカー】カンベンガ・マリールイーズ
ルワンダで虐殺が勃発する前の1993年に、青年海外協力隊カウンターパートナーとして福島県文化学園にて洋裁の研修を受ける。ルワンダ帰国後すぐに内戦が勃発し、隣国旧ザイールへ逃げ込む。研修生時代の友人らの尽力で家族そろって再来日する。「ルワンダの教育を考える会」を立ち上げ、同会副理事長に就任する。命の尊さ、教育の大切さを訴える講演活動で全国を駆け回る。
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NPO法人ルワンダの教育を考える会


専門家による映画の背景解説 (武内 進一)

難解なルワンダ虐殺の全体像を専門家がわかりやすく解説する。
【講師】武内 進一(アジア経済研究所)
中部アフリカ、フランス語圏諸国を専門とし、『現代アフリカの 紛争』(研究双書)などルワンダ虐殺に関する論文を多数執筆 している。 日本国際ボランティアセンターの「アフリカ紛争入門」で講師を 務めるなど、市民向け講座にも取り組んでいる。  
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アジア経済研究所